tope-tixとは?PRINT@HOMEチケットマネジメントQ&Aお問い合せ
導入事例:ガンバ大阪株式会社ガンバ大阪 事業部 奥出章寛さん
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世界のお客様が母国語で購入できるグローバルなチケット直販システム。当社のシステム導入の狙いについて教えてください。

Jリーグが‘93年に開幕して日本は空前のJリーグブームとなり、チケットはどこも売り切れという状態でした。しかし、‘96年にはサッカーバブルがはじけてチケットの売り上げも急激に下降してしまいました。‘02年の日韓ワールドカップでは、当時われわれのチームの選手だった稲本潤一(現・フランクフルト/ドイツ)がロシア戦で歴史的なゴールを挙げたり、宮本恒靖(現・レッドブル・ザルツブルク/オーストリア)が黒いフェイスマスクをしながらロシアの猛攻撃を凌いだりしたことで盛り上がりをみせました。
チケット販売も一時は盛り返したものの、当初のような販売実績にはいたりませんでした。最初は、チケットを売ることよりも新たなチケッティングシステムを導入することで、なんとかして購入者の層を広げたいという思いでした。

システム導入後、顧客の反応はいかがでしたか?

サッカーのファン層というのは、野球に比べるととても若く、20〜30歳代の女性が半分を占めております。その世代はインターネットに抵抗のない世代ですから、チケット販売の武器になると考えました。結果、人気選手のオリジナル写真を記載したチケット自体に価値をもつ女性も多く、強い手応えを感じました。
グローバルな反応としては、イーティックスの公式サイトをみて台湾のお客様から直接当社に電話がかかってきて、団体でチケットを購入するにはどうすればいいのか、というようなお問い合わせもありました。
御社の『PRINT@HOME』のシステムは、中国、アメリカ、ヨーロッパなど、現在世界49カ国で利用されています。そういった世界中の方々が母国語でスムーズにチケットを購入していただけますから、今後ますます海外からのお客様も増えていくと思います。
朝日新聞と提携したデリバリーチケットでホームタウンに根ざしたサービスを提供
ホームスタジアムでのキックオフ前には、Gビジョン(大型映像装置)でガンバ大阪公式サイトから当社のシステムをつかってチケットをダイレクトに購入することができる、というPR活動をしていただいていることでも認知度が高まっていると思います。

Jリーグのチケットはどこで販売しているのか? それ自体が一般のお客様にまだまだ浸透していないというのが現状です。
関東に比べると、関西ではサッカーを観に行こうという人たちはまだまだコアです。ワールドカップや天皇杯、高校選手権などの大きな試合はすべて東京で開催されますから、高校サッカー界などは目指せ国立(東京)なんです。
ファンを増やすためには、ホームタウンに軸足をおくことが大切と考え、‘04年から専任体制で吹田、茨木、高槻、豊中(06年)の4市を重点にホームタウン活動を行っています。宣伝カー『ガンバGO!』で告知活動を行ったり、商店街等に頑張れガンバ大阪のぼりをたてたり、ふれあい活動として小学校を年2回監督以下全員で訪問したり、地域のお祭りにも参加したり、試合がある3日前には駅で広告チラシを配ったり、といった地道な活動も行っています。


チケット購入ルートを広めるためにも、街で配る広告チラシや、試合当日にスタジアムで観客に無料配布する情報誌『Matchday Program(マッチデイ プログラム)』などにもすべて公式サイトのURLを記載し、チケット購入方法を紹介しています。
現在では、1試合平均してチケット販売枠のうち、3分の1は御社のシステムを利用していることになります。御社のチケットシステムがもっと認知されれば、今後は2人に1人の割合というように増えていくと思います。


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確実に増えていくでしょうね。朝日新聞と当社のオンラインシステムを提携させたデリバリーチケットサービスという新しい試みの反響はいかがですか?

御社のシステムを特別にカスタマイズしていただいたホームタウンエリアへのデリバリーチケットサービスはとても好評をいただいています。
自宅でプリントアウトができない方でも、営業所で申し込みをしていただくと、新聞と一緒にチケットをご自宅までお届けします。
昨シーズン終了後、スター選手だった宮本が海外移籍するにあたってファンクラブ会員や入場者数が激減するのではないかと心配していましたが、右肩上がりに増えているのも、「MyTown,MyGAMBA」(私の街の私のガンバ)をスローガンに、地域に根ざしたチームにとしての地道な活動の成果であると思います。まだまだ途中段階ではありますが、地域に根ざした草の根活動をこれからも広げていきたいと考えています。
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御社のマネジメントシステムのひとつである『入場者数確認レポート』のチケット購入者データの分析結果で興味深かったのが、9〜11回というリピート率の高いお客様もいる反面、購入者の4分の3は初回購入者でした。
恐らく1回目の購入者というのは、明日は天気もいいからサッカーを観にいこうかなというような流動的なファン層でしょうね。


通常のネット販売ですと、試合前日の早い段階で販売を終了しますが、御社のシステムでは試合前日の夜12時までチケット購入が可能ですから、ギリギリまで販売層を広げられます。
リピート率の高いお客様には、年間シーズンパスなら約半額で購入していただけます、というようなご案内をお出ししていますが、今後の試みとして『一括メール配信機能』を使ってさまざまな案内を配信し、さらなるリピーターを増やしていかなければいけません。


たとえば、選手と手をつないで入場できる『エスコートキッズ』の募集や、試合前にスタジアム周辺では『エンジョイパーク』というシュートチャレンジやドリブル競争など、子供たちが遊べるコーナーなども設けています。また、ファンクラブ会員には選手との握手会など、スタジアムに来るといろんな楽しみがあるといった選手とファンとのコミュニケーションプログラムを推進しています。

御社にピッタリのシステムとして考えていますのは、オンラインチケットの携帯チケットの会員組織づくりです。会員カードにはICチップを埋め込み、携帯でもパソコンでもチケットを購入でき、入場ゲートで会員カードをかざすと入場できるというようなシステム。また、ポイント制にして、リピーターには割引をするなどの特典をつければ顧客のさらなる囲いこみができます。

それはすばらしいですね。入場ゲートも会員は別のゲートを設けたり、チケット購入も自宅で簡単にでき、座席を確保することができれば、オンラインチケットの利用者もさらに増えていくと思います。

株式会社ガンバ大阪
事業部

奥出章寛さん

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ヤンマー、松下電器のサッカー部に所属し、サッカー選手として一時代を築く。1998年ガンバ大阪に出向後、営業・ホームタウン担当などを経て、現在は事業部次長を務めている。

取材内容は2007年5月当時のものです。