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![]() 飛行機やホテルもネット予約化が進んでいるように、ミュージカルや展覧会など興行の世界もデジタルの方向にどんどん進んでいくことは、皆なんとなくわかっています。ただ、興行の世界は保守的な世界ですから、まだ踏み出せずにいるのが現状です。過去にTBS内のシステムを使うことを模索した時代もありましたが、非常に難しい。できるだけ低コストで、効率的に行う、ということが何年も前から事業局のひとつの課題でした。 |
![]() 07年春に江戸東京博物館で開催した『ロシア皇帝の至宝展』では、イーティックスのチケット直販システムを導入したところ、意外なことに、購入者第一号のお客様は70代のご夫婦でした。世代に関係なく、ネット購入に対する抵抗感は薄れていると思います。パソコンが生活の必需品になっているのでしょうね。パソコンは行動するための、最初にアクセスするツールという時代ですからね。生き残っていくための最低限の道具になっています。 TBSでは、99年の『唐招提寺展』のときから、割引クーポンをネット上でプリントアウトして提示すると200円引きにするという試みを行っていますが、年々、提示する比率は上がっています。また、箱根の『星の王子さまミュージアム』でも、ネット割引の利用者は昨年度で全入場者の約6%、今年は約8%に増えています。今後、このシステムを使うとさらにお得だというメリットを提供していけば、間違いなくネットからの購入者は増えていくことでしょう。 |
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自宅のパソコンでチケットの決済までを行い、バーコード付チケットをプリントアウトする『PRINT@HOME』のチケッティングの仕方に、違和感を覚える人もいるかもしれませんが、恐らく慣れだけの問題でしょう。 ![]() 放送局がイベントを開催する前に、テレビやラジオで告知や案内をだしますが、電話番号をのせると問い合わせが殺到します。電話オペレーターが40人しかいなければ、アクセス集中に対してさばける数が限られる。とりこぼしに対する対応が大きな課題でしたが、イーティックスのシステムが浸透すれば、たとえ数十万人の人が同時にネットにアクセスしても対応できます。これはすごい武器ですよね。今後、チケットだけではなく放送と物販をからめたことも考えています。 |
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会員の囲い込みをして、次の現場にどう繋げていくかというのは悲願でした。何十社にもチケットの配券をお願いすると、たしかにチケットは売れますが、顧客データはとれません。イーティックスのシステムを導入したことにより、データがとれるという武器を手に入れ、スタッフはわくわくしています。イベント会場ではアンケートを収集していますが、有効的に活用できていない。公演案内を印刷物にして送付するということも試みていますが、それがいかに時間もコストもかかることなのか。その効率アップはものすごく期待できます。 |
![]() 私どもも決して楽観視はしていません。各イベントや舞台のチラシも作りますし、中吊りや新聞広告、番組告知もしますが、必ずあらゆるところに“公式サイトのURLを入れるように”と指示する予定です。まだまだアクセス数を増やす必要があると思っていますので、広告を通して常にURLがユーザにインプットされるようになれば、このイーティックスのチケット直販システムがほんとうに有効活用されると思います。 株式会社TBSテレビ |
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TBSではコンサートやバレエ公演、展覧会などのイベントを主催し、チケット販売やPR活動などを行っている。08年春にTBSが運営するアミューズメント施設(劇場『赤坂ACTシアター』やライブハウス『赤坂BLITZ』)のオープンに向け、07年から、熊川哲也のバレエ公演を皮切りに当社のシステムを使い、さまざまな試みにチャレンジ。現在は、プロ野球球団の横浜ベイスターズにて、企画・広報部長を務めている 取材内容は2007年4月当時のものです。 |